家族写真&子ども写真に「ちょうど良い」カメラは?

家族写真&子ども写真に「ちょうど良い」カメラは?

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皆さん、普段はどんなカメラで撮っていますか?

私は、iPhoneのカメラ機能も重宝して使っていますが、(カメラ専用の)カメラが持っている

  • すぐにシャッターが切れる→チャンスを逃さない
  • 暗くてもブレにくい&ノイズが出にくい
  • 雰囲気(背景がほどほどにボケる)
  • 撮影の楽しさ

という利点から、多少荷物にはなっても子連れのお出かけにカメラを持っていく時が多いです。
そういう時に「ちょうど良い」家族写真&子ども写真向けのカメラが欲しくて選んだ時に私が考えたことを振り返りつつシェアしてみます。

撮影能力だけを考えるとフルサイズの一眼レフ、だけど…

家族写真&こども写真の「お仕事での」撮影ではニコンのD750を使っていました(現在はD780)。大きな撮像センサー(かつてのフィルムに相当する部分)を採用したフルサイズのカテゴリーの一眼レフなので、最高の画質の写真になります。そして、最上位機種ではありませんが、上位機種より優れている部分があったりと必要十分な機能で、かつ小型軽量なために長時間の撮影でも疲れにくく、「お仕事では」本当にちょうど良いカメラでした。

このD750の良かったところをまとめると↓

  • フルサイズなので、とにかく画質が良いし、背景もよ〜くボケる
  • ダイヤル操作がしやすい(エルゴノミクスが良い)
  • 動き回る子どもにもバッチリとピントが追従する
  • 暗い屋内でもピントが合うし、画質が良い

ニコンは長年、プロが使うカメラを(真面目に)作ってきたメーカーなので、撮影に集中できる操作感と信頼性が非常に高いです。撮影だけに専念できる状況においては、こういうフルサイズの一眼レフがベストです。

しかし、プライベートで子どもを撮るとなると、こんな不満もありました。

  • 大きい&重たい→持ち歩かない!
  • JPEGで最高に気に入る色にはならない→日々撮る写真を後でパソコンで調整するのは大変!
  • ファインダーでしか撮れない→子供目線で撮りにくい!

噛み砕いてみます。

〔不満1〕大きい&重たい→持ち歩かない!

子連れの外出では荷物も多い上、さっと動けるようにできるだけ身軽でいたいということもありますし、左手で子どもを構いつつ、右手(だけ)で撮影したいという場面がちょいちょいあります。こんな時に、フルサイズの一眼レフだと、なかなか厳しいんですね。例えば、ズームレンズをつけたらこんな感じです。

手首が壊れそうになります。子どもが駆け寄って来ても、ちょっと離れていても撮れて、そして暗い室内でも綺麗に撮りたいと最高に欲張ると、このズームレンズ「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED」になります。レンズフードをつけたのでなおさら大きくなっていますが、15万円以上するレンズですので、子連れで(もしも)持ち歩く時には、フードを付けたこのスタイルになると思います。

なお、最新モデルの「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」という、手振れ補正が搭載されたズームレンズが出ていますが、こちらはさらに少し大きくなります。それから、子ども撮影において手振れ補正はほぼ必要ないです。これについては別の記事で詳しく書きますね。

また、コンパクトな(=暗い)ズームレンズを組み合わせるという手もありますが、それではフルサイズを選ぶ意味が霞んでしまうので、この「極端な」レンズを例にあげました。

フルサイズミラーレスは解決策か?

さて、いま一眼レフよりも売れているのは、ボディがより小さくて軽いミラーレスカメラです。それでは、先のD750などと同じセンサーサイズ=フルサイズのミラーレスは解決策としてどうでしょうか。

上であげたD750+欲張りレンズ「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED」の組み合わせと、フルサイズミラーレスで一番売れているソニーのα7iii+同等スペックのレンズ「SEL2470GM」の組み合わせを比較してみます。

SONY α7iiiNikon D750
ボディの重さ650g840g
レンズの重さ約886g約900g
レンズの長さ136mm133mm

ボディが190g軽くなっていて、レンズの重さも長さはほぼ同じです。ボディが軽い分だけ撮影が楽になっていて欲しい期待があるのですが、グリップ(右手で握る部分)が小さくなっているために、撮影時にはかえって重く感じることがあります。握りも浅くなり、小指も下にはみ出るようになので、右手だけで保持するのは、しっかりとしたグリップのある一眼レフよりも大変です。

このように、ボディが少し小さくなるミラーレスにしたとしても、フルサイズという大きな規格に拘っていると、レンズが大きいままなので、一つクラスを落として、APS-Cサイズのセンサーを搭載したミラーレスカメラを検討してみることにしました。

〔不満2〕JPEGで最高に気に入る色にはならない

ほとんどのお仕事撮影では、RAWという重たいデータ形式で撮影をして、後でパソコンで色味などの調整をして一般的な画像データ形式のJPEGに書き出しています。しかし、プライベートの写真、特に枚数が凄まじいことになりがちな子ども写真でそれをするとなると、なかなか大変です。そして、そのままRAW形式でHDDなどに保存するにしても容量を食いますし、そのままでは表示できないソフトも多く、いつの日か振り返って見るときにも大変になってしまいます。

そこで、プライベートの写真は全てJPEGで撮影したいのですが、このD750では、特に肌色についてあと一歩気にいる色味にならないことが多かったのです。(この後継のD780に関してはかなり好きな色味になりました。)そこで、JPEGで撮っても好きな色になるカメラが良いなあと思いました。ここで思い出していたのが、少し前までプライベートで使っていた、富士フィルムのX100TというAPS-Cサイズセンサー搭載のコンパクトカメラです。オートフォーカスが遅くて手放していたのですが、色味は最高に好みでした。そして、富士フィルムのミラーレスカメラのオートフォーカスがすごく改善されてきたとわかり、富士フィルムがいいのかなあと思い始めました。

〔不満3〕ファインダーでしか撮れない

子供を撮るときには、出来るだけ子供の目線以下の高さから撮るようにしています。お仕事で撮るときには、地面に這いつくばってでもファインダーを覗いたりするのですが、お出かけついでにうちの子を撮るようなときにはなかなかそんな撮り方はできません。D750にも一応ライブビュー撮影(モニターで確認しながら撮影)という機能が付いているのですが、ライブビュー撮影への切り替えボタンが押しにくい位置にあり、押してから撮影可能になるまでにも少し間があり、オートフォーカスも非常に遅く、シャッターを切るとしばらく画面が黒いままのため直ぐに次の撮影ができなかったりと、静物撮影以外では全く使い物になりませんでした。ということもあり、モニターでもサクサク撮れて、モニターも上下に見やすく可動するミラーレスカメラを切実に欲していました。

結論

ここまで長くなりましたが、結論として、富士フィルムのX-T3をプライベート用、特に子供撮影用のカメラとして導入しました。上にあげた不満1〜3を期待以上にクリアしてくれました。

ちなみに、レンズはキットレンズ「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」にしました。F2.8通しの大柄のレンズもありましたが、今回は徹底的に気軽に持ち歩けることを重視しての選択です。とにかく小さい軽い!先のNikon D750と比較してみます。スペック的に比較してはいけないのですが!トータルの重量は半分以下です。

富士フィルム X-T3Nikon D750
ボディの重さ539g840g
レンズの重さ約310g約900g
レンズの長さ70.4mm133mm

ここはあとでもっと丁寧に書いてみたいところなのですが、簡単に言ってしまうと、スペックじゃない部分の写真の楽しさを思い出させてくれるカメラです。

なお、今はこの後継機のX-T4というカメラが出ています。より向上したらしいオートフォーカスが気になりますが、子供の写真撮影においては、このX-T3の方が向いているんじゃないかと思う点もあります。(←X-T4はまだ触ってもいないので確信ではないです。)ここについても追って書きますね。